お部屋探しで部屋を決めるのにほとんどの人が経験するのは『内覧(部屋の見学)』です。
いろんな部屋を見に行けるので“楽しみ♪”という女子もいれば“行くのがめんどくさい”という男性もいるところです。
私自身は部屋の見学は好きです!それで不動産の仕事に就き多くの物件を案内で見に行ったり、一人で行って広告にあげる写真撮りにも行っていました。また、自身の引越しでも4回不動産へ行き内覧を経験しました。
引越しを繰り返したり、人の内覧に同行することで部屋探しで見ておくべきポイントがわかってきたところです。
今回は“はじめての一人暮らしの方のお部屋探し”のお助け情報として『内覧時みておくといいところ』を経験を踏まえてご紹介します!
1.建物設備の確認
まず、ご紹介するのは『建物設備』の見るべきポイントです。
これは部屋の中というよりは外回りメインです。中メインで確認することが多いですが、実際住むと生活するのに外回りも大切な場所となります。不動産の人の中でも一部の人が案内時、忘れがちなところでもあるので気を付けてみておきましょう!
①自転車置き場(他:バイクや車)
自転車に乗る人は自転車置き場、バイクに乗る人はバイク置き場、車を置く人は駐車場の状況を確認しておきましょう!
ほとんどの方が自転車を利用するかと思いますので今回は駐輪場メインでお話します。
ポイント
・置きやすいか
・場所の指定か
・屋根はあるか
チェックしておきましょう!
内覧に行った時、駐輪場自体がない物件もありました。部屋や玄関が狭く中にも置けそうなスペースも無い…なんてこともありました。また置き場所が固定のところもあります。ちゃんとした自分の場所があることはいいのですが、中には置きにくい場合もあります。
例えば、こんな感じ↓↓
上の段が自分の置き場だと私は置く自信がありません…。そして毎日となるとかなり面倒…。
(ちなみにこの場所は家ではなくヨドバシカメラの駐輪場です。)
他、屋根が無い駐輪場がありました。これは雨が降ると傷む原因です。確実に錆びます。
②ガス会社
オール電化や都市ガス物件の場合はここスルーしてください!プロパンガスの人はチェックしておくと後々良いです。
理由はプロパンガスの料金は高いから!外に置いているガスボンベにはガス会社の名が記載されています。そこを見ておくことでそこの会社の基本料金を自分で調べることができます。
ちなみに、不動産の案内ではここまで説明してくれません。自分でチェックし調べるしかないのでご注意下さい!
③ポスト
これは見ない人も多いところです。ですが、ポストは大切な郵便が届く場所です。個人情報がモリモリです!次の回でご紹介するセキュリティにもつながる話ですがチェックしておくといい場所です。
ポイント
・鍵付きか
・手を入れると取れそうか
・住人以外も簡単に見える場所にあるか
チェックしておきましょう!
イメージとしてこんな感じ↓↓
自分で100均で鍵を買って付けました。そしたら、他の住民達もマネしてつけだすという現象が起きたところです。
2.セキュリティの確認
『セキュリティ』とっても大切なところです。特に女子の方は重要視する方が多いポイントです!
オートロック付き、鍵の種類、モニター付きインターホン、防犯カメラ等、誰でも思いつきやすいチェック点です。今回はプラスで見落としやすい部分をご紹介します。
①外から丸見えか
最近多いのはオシャレな外観の建物。“うわぁ綺麗✨”と思い思わず住みたくなってしまうものですが場所によっては中の生活が見えやすい場合もあります。スケルトン(透明な)ベランダの壁やただの柵上の壁・・・これ、外からよく見えますよ!
気にしない人はいいんですけどね、私は気にする派です。
洗濯を干した日にはどんな人かまでわかります。ご注意下さい!
②ベランダからの侵入
内覧におけるベランダの存在は“部屋の中をあちこち確認したのにベランダは開けて確認しなかったなぁ”なんて人も多いところです。
ベランダから泥棒が入ることもあるのでセキュリティ面に関して結構大切なポイントです!
ポイント
・1階に住む場合は特に外部との距離感(簡単に登れるか、越えれるか)
・お隣の人がのぞけるか
チェックしておきましょう!
何かあってからは遅いですし、住んでから気づいて恐る恐る生活するのもストレスになるので忘れずに見ておきましょう!
3.部屋の確認
いよいよメインどころの『部屋のチェック』です!ここは雰囲気で一通りざっと見てOKという方も多いところです。同時に住んでみて“あっ内覧の時に見てなかった”と後悔する人もいたり、初心者の方に多いのは“どこをみたらいいの?”と思うところです。
チェックしようと思えばいろいろ出てくるところです。覚えておくのも面倒なところかとは思うのでざっと見ておくと役立つ場所を一気にご紹介していきます!
①音
多くの人が気にするところです。よくいるのは壁をコンコン叩く人。それで、本当にわかるかね??と言いたくなるような人もチラホラ。
お隣さんの生活音や外の交通騒音や学校等の施設の音、自分の部屋から外へ音漏れしているか等、生活する上で大切なチェック項目ですが内覧時の短い時間の滞在ではなかなか気づきずらいところです。可能であれば、自分が家で過ごすことが多い時間帯にも内覧することができれば生活している時に音が気になるかの判断がしやすくなります。
②におい
新しい物件であれば気にすることはないですが、古い建物になっていくと下水のにおいや湿気によるにおいがしている場合があります。生活していると取れると言われるケースもありますが消えず、そのまま生活しなければならない場合もあります。臭い中生活を続けると慣れる可能性がありますが、人が遊び来ることがある場合は自分のイメージにもつながるので気を付けた方がいいかと思います。
③コンセントやTVの位置
コンセントの場所は重要です。スマホの充電、掃除機、暖冷房器具、PC、調理家電いろいろ生活する上で使います。これも新しい物件であればよく考えられた場所にあるので気にしなくてもいいですが古くなっていくと場所が悪かったり、数が少なかったりします。
また、TVの接続場所も見ておくといいです。TVの置き場が決まることでだいたい、ここにベッド置いてテーブル置いて等、生活のイメージがしやすくなるところです。
④ネット環境
今やネットを使う人がほとんどです。LANケーブルの差込口を確認しておきましょう!工事が必要なのか、させばすぐ使えるのか見ておきましょ!Wi-Fi器具の置き場となります。Wi-Fi使わない方はここからLANケーブルを引っ張ってPCにつなぐイメージとなります。
⑤収納収まるか
ここは人によって分かれるところです。たくさん服を持っている人であればクローゼットがどれだけの広さがあればいいのか、お泊り用の布団も持っている人は大きな布団が入る場所があるのか、趣味のグッズをたくさん持っている人はそれが置けるか、自分にしかわからないところです。ちゃんと自分の持ち物の量を把握してこの部屋のどこにしまえるか考えながら見ておきましょう!
入らなければ捨てると言う方は差ほど気にしなくてOKです。
⑥窓の大きさ
パッと見てわかりづらいところですが、大手ハウスメーカーの窓だとサイズが独自のメーカーサイズだったりします。特殊な窓サイズになると出てくる問題点があります。カーテンが特注になる可能性です!こうなると余分に費用がかかります。
また、窓が多いと風通しが良い印象がありますが窓からの冷気により冬場の寒さの心配もでてきます。その辺りも有りなのかダメなのか確認しておきましょう!
⑦日当たりや湿気
“日当たり重視”よく聞く言葉ですよね!日光は生活する上でかかせません。日光は体内時計の役割も果たしています。そして体内のビタミンを作る役割もあります。暗い部屋だと気持ちが沈んでしまうものです。
また暗く風通しが悪い場所だとクローゼット(又は押し入れ)や水まわり場に湿気が溜まりやすい環境になっている場合があります。こうなると問題になるのはカビです。掃除の回数が増え手間が増えるのはもちろん、健康被害にもつながります。避けたいものですよね!
⑧水まわり
女子はここ重視する方多いのでこの場でお伝えしなくても自身の知識で十分かもしれませんね!
ポイント
【キッチン(料理する人)】
作業スペースの広さ、コンロ器具、収納スペース
【お風呂場や洗面】
カビ等汚れ(清潔か)
【トイレ】
製造された年代。これは古いと大量の水を使っている可能性が高いからです。新しい便器の多くは5ℓ前後となっており節水タイプとなりますが15年ぐらい前だと10ℓ以上使っているものがあります。要するに水道代が節約できるかどうかのところです。固定の水道代の場合であれば気にしなくて大丈夫です!
他、全体的ににおいのチェックもしておきましょう!下水臭のような臭いにおいがしている部屋も稀にあります。「生活していたらとれる」なんていう人もいますが1回においがマシになったとしてもまたあがってくることもありますからご注意下さい。
⑨修繕箇所の有無
これは不動産の仕事をしていて学びました。ちょっと傷んでいるところやエアコンやコンロの古さについて修繕を要望する人がいました。私ならあきらめて言わないところでした。もちろん家主や管理会社との交渉が必要になってくるところで断られる場合もあります。が、なかなか入京が決まっていないしばらく空いている部屋や空室の期間をできるだけなくしたい家主の場合はOKしてもらえることがあります。“修繕したら絶対ここに住む”という約束が必要になりますが、気に入っている物件で“ここだけ修繕してくれたら最高”と思える場合は言ってみる価値ありです。
4.住人の質
これから“ここに住む”となると大切になるのは同じ建物の住民の質。「ご近所トラブル」よく聞きますよね…。まさにそれに自分も遭遇してしまうかもしれません。そうならない為にも同じ建物に住む人がどんな人なのかある程度把握しておきたいものです。残念ながら、守秘義務があるので管理会社含め不動産屋に聞いてもこのような情報は教えてもらえません。そこで、建物の雰囲気でどんな人がいるか掴むポイントをご紹介します。
①共用部の綺麗さ
『共用部』ってどこ?と思われた方、これは居室(部屋)以外の場と思ってください。建物の入り口、廊下、ポスト、駐輪場等です。そこに住む住人みんなが使用している場となるので住民の雰囲気がでやすいところでもあります。
ポイント
・穴や目立った傷はないか
→あったら乱暴な人がいるかも…。管理会社も修繕していないことになるので信頼しづらい会社かも
・ポストの荒れ具合
→ゴミが散乱していたり、ポストが溢れた状態であればいい加減な人かも
・置いている自転車の感じと荒れ具合
→住民の持ち物なのでその人の感じが想像しやすいところ。置き場が荒れている場合は自分の自転車が傷みつけられる可能性も…。
②洗濯物
これはちょっとイヤらしい目の付け所になります。ただ、干している洗濯物はその人の雰囲気や年代が特定しやすいところです。最近の物件は洗濯干しの位置が外から見えないように低い位置にあったり、室内干しの人が増えているので見えないケースも増えてはいますが、ベランダに置いているもので雰囲気がわかる場合もあります。タイヤとか植物とかその他飾り物等…。
覗き込んでまで見るものではありませんが、住みたい部屋の場合はお隣さんの様子は見える範囲で見ておくと良いと思います。
③ゴミ捨て場
ゴミ捨ての日でなければゴミは基本置いてないところがほとんどですが、ここも荒れ具合や状態で住民の様子が見えやすいところです。
自分がゴミを捨てによく利用する場にもなるのでチェックしておきましょう!
中には物件にゴミ捨て場が無く、近隣の自治体のゴミ捨て場を使用する場合もあります。
また、誰でも簡単に見えたり取り出せる場合、治安が悪い地域だとゴミを荒らされる可能性もあるのでその点も含めてみておきましょう!
5.周辺環境の確認
いよいよ最後のご紹介です。『周辺環境』のチェックです。これは実際住んで、生活する上で大切になるところです。なにかあった時にすぐに買いに行ける最寄りのコンビニ、食品を買うスーパー、日用品を買うドラックストア、体を鍛えている人はジム、通勤や出張での移動時に利用する公共交通機関等、生活に欠かせないところですよね!
また、治安も大切です。トラブルに巻き込まれる可能性もでてきますから特に女性はチェックしておきましょう!
①スーパーやドラックストアの距離や雰囲気
正直、不動産の内見案内でスーパー等の近隣チェックをしに行くことは基本無いです。物件にたどり着く前に景色を眺めている時にふと見るぐらいです。これでもだいたい雰囲気や距離感がわかるのでいいかなぁと思っています。大きなスーパーであれば“品揃えが多そう”と思います。見学時、行き帰りに見えなかった場合はGoogleマップのストリートビューを使うとよくわかります。物件までの距離もわかるので便利です!
②周辺の住人や暮らしの雰囲気
これは主に治安です。周辺に怖い人、あやしい人がいたら夜間に帰るのも怖いものです。トラブルに巻き込まれる可能性もあります。周辺に立つ建物や様子もしっかり見て安心できるか確認しておきましょう!特に何も思わなければ大丈夫でしょう、ちょっとなにか違和感を感じた場合はその地域について調べてみるのも良いと思います。
6.まとめ
内覧前にチェックしておくといいところ、モリモリでしたね💦
文章にしたのでここまでボリューミーな内容になりましたが、自分で自然気づいて見れているところもあったかと思います。
“あっ、ここは見てなかったな”“私だったら気づかないな”というところだけでもこの記事で発見できたら、新しい生活がより快適に過ごせる1歩となります。
不動産屋では教えてくれないところもあるので良い暮らしを送る学びと思って参考に頂ければ幸いです。
また、全てパーフェクト物件に住もうと思うと家賃も上がりやすいところになります。自分の身をわきまえて許容範囲の家賃内でベスト物件を見つけましょう!時には妥協が必要かもしれません…。ですが、住んでから知るのと住む前に知っておくのでは気持ちに差がでます。事前に知っておけば策をとれる可能性もありますし、心構えもできますよね!
きっと得た知識は無駄にならないはずですよ!
では、良きお部屋探しで新生活を送れますように~👋
2022-02-12