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【大阪旅レポ】無料工場見学!大阪造幣局に行ってみたら面白かった話

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【大阪旅レポ】無料工場見学!大阪造幣局に行ってみたら面白かった話

博多暮らし3年目のちょびです。
先日、博多から大阪へ旅行へ行きました。大阪を訪れたことは何度かありますが、観光目的でがっつりとまわる計画をしたのは今回が初めてです。博多から大阪への移動は距離もあり時間もかかる為、せっかく行くなら楽しもうと計画を立てました。

そして、選んだ候補は九州には無い場所・・・
造幣局』です。

造幣局はお金を製造しており無料で工場見学ができます!

造幣局は全国に3カ所(大阪本局、広島支局、さいたま支局)だけです。工場見学が好きな私は興味津々です。というわけで、今回は大阪旅で行った造幣局の無料見学についてご紹介します。

こんな方におすすめ

  • 造幣局の工場見学について知りたい
  • 大阪旅で無料で工場見学できる場所を探している
  • お金が好き!もっと知りたい

実際行ってみて身近なお金の製造過程や今まで知らなかったことが多くおもしろかったです!

写真撮影OKとの事でしたので写真多めでご紹介していきます。

1.行く前の準備:予約必見!!

まず、造幣局の工場見学へ行くためには事前に予約が必要です。

突然、現地へ行っても工場見学はできないのでご注意下さい。

隣接してある『造幣博物館』だけの見学であれば事前予約不要、無料で行くことが可能です。
※例外で1グループ10名以上の場合は団体扱いとなり事前予約が必要になります。

工場見学は平日限定です。そして時間が決まっています。

【工場見学可能日】
■月~金
※毎月第3水曜日除く
※祝日、年末年始除く
※その他休館になる場合有

■時間:1日4回
9:00~/10:00~/13:00~/13:30~
※各約1時間30分
(ビデオ視聴20分→移動説明約5分→工場見学45分→博物館自由見学)
※各回最大20名まで

■予約方法
電話又は公式サイトより予約

私は公式サイトより予約を行いました。埋まっている時間が一目で分かるので分かりやすかったです。

サイトで予約すると登録したメールに予約完了のメールが届きます。このメールは当日、受付で見せる必要がある為大切に保管してください。

20日前に予約しましたが、すでに朝いちの9時からは埋まっていおり他も残りわずかになっていました。日によると思いますが行くと決めた場合は早めに申し込むのがおすすめです。

2.場所:明治4年変わらず

大阪の造幣局は本局ということもあり初めにできた造幣局でもあります。その為、歴史は長くできたのはなんと・・・
明治4年!!
建設を開始したのは明治元年で創業が開始されたのは明治4年です。2021年に150周年を迎えています。明治、昭和、平成、令和と時代が大きく変化してきた日本ですが、そんな中でも変わらずこの地にずっとあるというのです!!

そんな前から変わらずこの地にあるの!?

ビックリです!!

そして場所は大阪城からもほど近く、大阪駅からもほど近い場所にあります。
JR大阪天満宮駅から徒歩約10分のところに造幣局はあります。

バス停が目の前にあるのでバス移動が便利です。私は時間があわずシェア自転車で近くまで行きました。

近くになると建物が大きく造幣局の場所はすぐ分かります。正門の入り口へと向かいます。

日本の国旗が掲げられている建物が印象的です。ここが正門から見える景色です。

【造幣局 大阪本局】
■場所:〒530-0043 大阪市北区天満1-1-79
■電話:06-6351-6150

3.見学:工場見学+博物館=約90分

では、ここからは見学の情報をお届けします。

造幣局到着

造幣局に着きました!!

入口から広さに圧倒されます。そして、入ってすぐ左にある守衛室であろう小さな建物で受付を行います。

ここで、事前に予約し見学に来た事を伝えます。
指示にそって、予約メールの画面の提示、署名と時間を専用用紙に記入、身分証明書の提示を行います。無事本人確認を終えると見学バッチを渡されます。

さすがと言ってもいいほど厳重です。

挟めるようになっており、リュックや服等見えるところに身に付ける必要があります。見学を終えたら最後、またここで返却を行います。

動画からスタート

受付を済ませるとすぐ裏にある建物『ミントセンター』へ向かいます。

“ミント・・・ってなんだ??”


疑問に思いました。博多の方言から連想すると“見んとぉ?”見て行って!と意味が込められているのかなぁなんて思いました。でも、ここは大阪違うなと思い調べてみたところ造幣局のことを英語で『mint』というようです。
し、知らなかった…。

1階はお土産売り場があり、2階が見学者の集合場になっています。

2階には100円入れて返却されるタイプのコインロッカーがありました。キャリーバック大は厳しそうですが小さめのものならいけるかなぁ?というサイズです。重い荷物はココへ預けてゆっくり見学をまわれるので楽です。

集合場所には自販機とイスがあり開始時刻まで待ちます。開始されると隣接した部屋の扉が開き誘導されます。
広い部屋でパンフレットとクリアファイルを貰いました。

造幣局のクリアファイル!!!

裏面はコインの情報が・・・なんとマニアックなファイルなんでしょう。
でも、ここでしか手に入らないと思うと嬉しいです。

最初に女性スタッフの方のお話がありました。
主に造幣局の仕事内容と全国にある造幣局それぞれの違い等です。硬貨以外にメダルや勲章等も造幣局で製造されているということを知りました。へぇ~が次から次にでてくる魅力的なお話でしたが、ここで面白かった話は日本のお金の話です。
今まで知りませんでしたが紙幣と硬貨、それぞれ製造と発行している場所が違っているということです。

紙幣:日本銀行が依頼し印刷局で製造
硬貨:政府が依頼し造幣局で製造


確かに財布の中をみたらお札には日本銀行の文字が入っています。同じお金として使っていますが発行元は違っていたんですね!

そして動画を約20分視聴し製造工程等を見ました。見終えたら工場へ向かう準備をします。
工場見学ではトイレへ行けない為、この建物で済ませます。この日は行くまでの道に蚊が多いとのことで蚊よけのスプレーも用意されていました。

工場までの道

準備が完了したら全員(約20名の参加者)と共に移動します。この日は小雨でした。緑が生い茂った道ですが、春は桜並木となり有名なスポットらしいです。しばらく歩きますが、150年以上の歴史があるということもあり移動道にも見どころが詰まっています。

一見ただの緑が生い茂ったこちらの藤の木
明治天皇が造幣局へ行幸(天皇のお出かけ)の際に生け花としていたものを挿し木して育てたところ、この地に根付いたとのことです。
いまや樹齢100年以上です!!!

さらに進むと、日本初のガス燈があります。さりげなく、囲いも無く通りの端っこにあります。

言われなきゃ素通りしてしまう!!

当初は石炭ガスで硬貨を製造しており、燃料として使用したり工場の照明として利用していたようです。

100年記念の皇太子同妃両殿下行啓の木もあります。そういった記念の木々も見る事ができます。普通に歩いていればただの木にしか見えないですが、石碑を見ると“おっ”となる場所です。

旧造幣局の正門です。川の方向を向いています。雰囲気があり綺麗な状態です。ここだけを見るとまるでタイムスリップしたかのような気分に!?慣れたり慣れなかったりでしょう。

もうすぐ工場見学の入り口に到着という時に目の前に現れたのは大きな物体です。

なんだこれ??
とっても大きく迫力があります。説明によればこれは圧印機といい創業当初この機械で硬貨に模様等の型をいれていたとのことです!!

指定の場所に硬貨を置いて人力で1枚1枚仕上げていたとのことです。なんとも気の遠くなる…。文明が発達してさぞ喜んだであろう…。止まらぬ妄想が広がります。それにしても、100年以上経っているとは思えないほどきれいな状態です。
こんな歴史あるもの外に置いたままでいいの?心配になるほどですが問題ない様子でした。

工場見学

建物の中に入るとガラス越しに見学スタートです!!
THE工場見学といった感じです。

動画撮影はNGですが写真はOKとのことです。

素人が見てもなにがなんだか分かりませんが、見どころはちゃんと案内の女性が説明してくれます。今回午後から参加しましたが、この日の製造はもう終わったとのことで人がほとんどいない状況で機械も止まりかけでした。

造幣局で作る枚数は政府の指示で予め決められているそうです。

通路には手作りの案内もあり、見どころは大いにあります。

階の移動もあり工場内を身近で見る事ができました。ハイテクでロボットが硬貨を運んでいました。
ちなみに、この日は500円玉の製造をしていました。

新しい500円玉、真ん中色が違うなぁと違和感を感じていましたが偽造防止の技術の1つとしてリング上に別素材をはめ込んでいました!!知れば知るほど、コイン1つに詰められた高度な技術の塊に驚きます。
ザルに入った500円玉は出来たてとのことですが・・・
触れることはできないので“ピカピカしてんなぁ”で終わりです。

造られた硬貨は袋に入れられて運ばれるとのことです。

この後、博物館でこの袋を持って重さを体験する事ができます。案内の女性の話によれば、これを見て欲しいという人がいるけど「こんなもの貰っても使えません!」「盗まれたこともありません!」とのことです。

硬貨は20枚以上の使用で断れる法律があることと重たすぎて運べないといった理由があるそうです。

この話を聞いてコンビニで嫌がらせのように小銭を大量に出す人はヒヤッとするだろうなぁとまた1つ勉強になりました。

その他、面白い話は多くギザ10の話もありました。
ギザ10は皆が思っているほど現在、価値は高く無いとのことです。ただ、価値があるとの言い伝えがあるのには理由がある様です。
製造するにあたり、価値が高いものにギザを入れるという流れがあり現在では50円以上にギザが付いています。昔は貨の中で10円が高い時期がありその時代に製造した10円にはギザが入っているとのことです。
古い硬貨は回収され、新しい硬貨に生まれ変わっていることもあり数が減ってはきているとのことですが、大量に製造されたものなのでギザ10に特別な価値があるわけではない様です。

こういった、身近なお金にまつわるおもしろい話が聞けるのも工場見学の魅力でした。

博物館

工場と博物館は繋がっており、外に出ることなくそのまま移動しました。通路には造幣局で有名な桜の写真が数枚飾っていました。春に実際、訪れたくなります。

博物館に到着です!!
ここからは自由見学の為、ガイドは無く好きなだけ滞在できます。博物館は綺麗でこちらも見どころ満載です!!

教科書で見た寛永通宝です!!小さいですが、見られて感動です!!地味にテンションが上がりました。

その他、歴史的な硬貨や記念硬貨メダル等、貴重なものを一気に見ること出来ました。

思わず欲しくなる黄金に輝く干支メダル✨買うことはできませんがこんなものもあるのかと感激です!!

2016年に発行されたコナン君の記念硬貨もありました!!硬貨に色が付いているのに違和感を感じますが、いやぁ~すごいです!!コナン君以外にも忍たま乱太郎やキティちゃん等の記念硬貨や各地方の記念硬貨等も見られました。

セットで販売しているものも見られます。
そして、造幣局は硬貨以外にメダルや勲章も製造しているとのことで・・・

2020オリンピックのメダルもみる事ができました!!

まさかこんなところで見られるとは!?

絶対生きている間に見る事なんてないだろうと思っていた「国民栄誉賞」や一番高い勲章「大勲位菊花章頸飾」もみる事ができました。こんな貴重なものが無料で見られるとは・・・造幣局博物館凄いです!!

だいぶ終盤に差し掛かり、ここでも再び500円玉硬貨ができるまでの工程が学べます。

元々はこんな状態からスタートです。溶解の工程は現在大阪ではしておらず、広島の造幣局で行われている工程とのことです。

溶解され姿を変えた硬貨の元です。

穴が開き網目状となった板ですが、これはまた形を変え使用されるとのことです。

ただのリングが硬貨へと生まれ変わります。進化がすさまじいです!!この過程で一気に高度な技術が詰め込まれます。

こうしてできるピッカピカの500円玉です。
工場見学の時に聞いた話ですが製造完了後、枚数が足りないと工場内で不足分を探し出さなければいけないとのことで大変のようです。見つかるまで帰る事ができない…銀行と同じですね。しっかり管理されています。

そしていよいよ、詰められた硬貨の重さを体験できる場所へとやって来ました。

さぁ、持ってみましょう。

普段筋トレをしている男でも持ち上げる事ができませんでした!!!私なんて、ちっとも持ち上げられませんでした。
確かにこんなの盗めないなと実感しました。腰を痛めて代償に治療費がかかりそうです。

博物館らしく偉人の紹介もあります。中に長崎旅で学んだあの、グラバーさんもいました。
この後も魅力的なものが多く見られました。ボリュームが多すぎてここでの紹介は省略します。

博物館には今、話題の金塊を触ることもできました。

価格が高騰しすぎて金額の記載が枠をはみ出しています。見学した日で1憶6,041万円の価値でした。

一体どこまで上がるやら~。

最後は記念撮影です。

新硬貨より旧硬貨の方が雰囲気があって好きです。とっても楽しい造幣局見学となりました。
見学を終え、博物館1階へと向かいます。

歴史ある壁と鐘が展示されていました。工場から上の階へそのまま博物館へ入ったので1階に来たのは初めてです。
博物館だけ来た方は最初に見る事に出来そうです。1階には受付があり、すぐ横にコインロッカーがありました。キャリーバックは入れられない小さめのロッカーです。

博物館だけ行かれる方はここで荷物を預ける事もできます。

こうして、博物館を去り元来た道を歩きミントショップへと向かいました。

お土産

ミントショップでお土産を買いました。

造幣煎餅です。ショップで思わず欲しくなり買いました。

神戸の会社(亀井堂総本店)で製造されています。昭和30年から販売されており人気のようです。

箱はコンパクトで開けるとこんな感じです。造幣せんべい思わず買いたくなる理由はこちらです!!

なかなかリアルな日本硬貨の柄入り煎餅です!!サイズはすべて同じで1袋2枚入りです。計8枚で税込み600円で高く感じますが、硬貨の価値を学んだ後なので見ると買っちゃいます。ネタにもなりそうです。

4.まとめ

今回は博多から大阪旅で向かった『造幣局』についてご紹介しました。

【情報まとめ】
・事前予約必須
・平日のみ、時間は1日4回、人数制限有り
・入館時、身分証明書必要
・時間は約90分
※博物館は自由見学の為、縛り時間は約1時間
・見学は無料
・撮影OK、動画はNG
・クリアファイルがお土産で貰える
・ミントショップで別途お土産を買うこともできる
・硬貨について興味深い話が多く聞ける
・博物館では貴重なものが多く見られる
・体験もできる

まとめでは収まらないほど、造幣局と博物館見学は情報が多くとにかく魅力が満載です!!ここでは伝えきれない事も多いのでぜひ、見に行って頂きたいところです。

私は行った後、500円玉が愛おしく感じるようになりました。

令和3年の新旧500円玉を1枚づつ手にし大切に保管することにしました。
技術の塊です。見れば見るほど、こだわりが詰まっていることが分かります。今回は大阪の造幣局を訪れましたが広島とさいたまの造幣局でも見学ができ、違うものが見られるとのことです。機会があれば行きたい場所となりました。

行くか悩まれている方は行くことをおススメします!!一見、真面目でつまらないのでは?と思ってしまう造幣局見学ですが行くと、いつも使っている硬貨について見直す機会となりものの見方が変わるきっかけとなります。キャッシュレスが増えていますが、硬貨についていろいろと考えさせられました。

では、長くなりましたが今回はこの辺りで~👋
最後まで読んで頂きありがとうございました🌷

2023-09-24

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ちょび

🏠アラサーの会社員
🏠一人暮らし歴11年経験
🏠博多暮らし4年目突入
移住民がはじめての博多で過ごす日々をあれこれ発信しているブログです🙌同じく博多がお初の方に見て欲しい情報を記録中!
おやつ好き*調べる事好き*小さな節約をコツコツ*難しいことめんどうなことはできれば避けたい*
そんな人が暮らしで気づいたあれこれを書いています🌷

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